万博×WAVE
WAVEだからできたこと。
万博における実践と記録。
SDGsの国内認知度がまだ15%にも満たなかった2018年。
次世代を育む教育の世界にこそ必要な概念だと考え、
「SDGsに取り組む大学特集」ムックを発刊しました。
小さな一歩でも、積み重ねることでSDGs達成につながると信じ、2025年までに9冊を発刊。
継続は力になると信じ実践を続けてきました。
2020年には未来社会のあり方を研究・発信する「WAVE・SDGs研究室」を設立。
いまや、SDGsはWAVEの企業活動の中核を担うものとなっています。
だからこそ、SDGsをテーマに掲げる大阪・関西万博に、大きな可能性と強い共鳴を感じたのでしょう。
教育、地域、そして人の意識をつなぐ私たちの活動は、万博が描く未来と自然に重なります。
これまでの実践を、未来へとつなげていく。
このサイトは、WAVEが万博に関わる取り組みに積極的に参画した、その足跡を記したものです。

WAVE Work

サステナドーム 内部コンテンツ企画・制作ジュニアSDGsキャンプコンテンツ・内装デザイン・ロゴマーク・SNS発信

[期間]2024年7月~2025年3月
[クライアント]大日本印刷株式会社

「サステナドーム(ジュニアSDGsキャンプ)」においてWAVEに託されたのは、小学生から高校生を対象に、行動変容のきっかけとなる「楽しい学びの場」をつくりあげることでした。
SDGsに関する知見を生かした、クイズや動画などのコンテンツ設計、そして子どもたちが親しみやすいようイラストやアニメーション表現を効果的に用い、空間全体をプロデュース。好奇心が未来を動かすアクションに変わる、そんな体験の連鎖を生み出すことを目指しました。

タッチパネル/投影用動画

SDGsを楽しく学べる「SDGsみっけ! 万博ものしりクイズ」や、社会課題に対して自分ができる行動を入力するとドーム天井に投影される「君は、地球の未来を守るヒーローだ!」を制作。

内装デザイン

EXPO2025 Design Systemを活用することで、壁面や什器等のデザインに統一感を持たせ、空間をダイナミックに装飾。ドーム中央で流れる動画も手掛けました。

ロゴマーク

万博会場内で行われるスタンプラリー用のスタンプデザインを制作しました。

SNS発信

万博公式Instagramでは、SDGs達成に向けた取り組みの投稿を促す「#万博SDGs大使」や、謎解きの答えを投稿する「SDGs探偵~未来人からの手紙~」といったSNS企画も展開しました。

ボランティアマニュアル動画 監修・制作

[期間]2024年8月~2025年1月 
[クライアント]株式会社DNPコミュニケーションデザイン

会場内や主要駅等で来場者を案内・おもてなしするボランティア。WAVEではその参加者に向けた研修マニュアル動画の監修・制作を担当しました。ホスピタリティ等について分かりやすく伝えることで、質の高い研修動画を目指しました。

PROJECT POINT
  1. 教育業界のネットワークを活用した信頼性の高い監修体制
  2. 膨大な情報量を分かりやすく伝えるアニメーション
  3. AI音声を活用し、流動的な制作スケジュールに対応

活動のたびに、ボランティア仲間のモチベーションの高さやコミュニケーション力に驚かされます。これは、WAVE作成のマニュアル動画を通して、全てのボランティアが万博の意義と自身の役割を深く理解し、習得できた成果だと感じます。

警備管理システムデザイン制作

[期間]2022年9月~2022年11月
[クライアント]パナソニック コネクト株式会社
PROJECT POINT
  1. WCAG AAA準拠。最高レベルのアクセシビリティ設計
  2. 静的な画面を超えた、インタラクティブな体験設計

デジタルサイネージデザイン制作

[期間]2025年1月~2025年3月
[クライアント]パナソニック コネクト株式会社
PROJECT POINT
  1. あらゆる利用者を想定したユニバーサルな情報デザイン
  2. 運用・更新作業を行いやすい納品形式

WAVE Exhibition

WAVE MENTAL NAVI

大阪ヘルスケアパビリオン展示・出展ゾーン「リボーンチャレンジ」に参加。関西学院大学 巳波弘佳研究室と共同研究を進めている、AIメンタルヘルスチェックシステム「WAVE MENTAL NAVI」のデモ版を展示しました。システム開発やUIデザイン、3D キャラクター制作、ブース装飾、スタッフ衣装にいたるまで、体験全体をプロデュース。人々の心の健康に寄与する、驚きと楽しさに満ちた未来型の体験をつくり上げました。

PROJECT POINT
  1. 社会実装を見据えた、非接触型のシステム開発
ヘルスチェック体験の流れ
指で今日の気分を選択
カメラで、指の位置を認識。
画面やボタンに触ることなく、画面に表示されたオプションを選択していきます。
ヘルスチェック体験の流れ
笑顔や真顔などの表情を読み取り
カメラで、顔の表情をスキャン。
真顔と笑顔を撮影しそれぞれの表情を数値化。その差を利用して今の感情を推定します。
ヘルスチェック体験の流れ
画面に表示された図形を指でなぞる
カメラで指の動きをトラッキング。
空中で図形をなぞるように指を動かすと、その動きを辿って図形が描画されます。素早さや正確性を測定します。
ヘルスチェック体験の流れ
1~3の結果をAIが解析して、キャラクターを出力
計測結果を総合的に判断し、結果を出力します。各個人の結果によって異なるキャラクターが出力。万博会場では、3Dのホログラムとして空間に浮かび上がります。
  1. 体験価値の核となる、48種のオリジナルキャラクター
  1. 参加者数は延べ5,000人を突破。連日ブースに行列ができる盛況ぶり
キャラクター1
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WAVE Challenge

「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジ登録プロジェクト

WAVEでつむぐSDGsの芽

「TEAM EXPO 2025」共創チャレンジに参加し、SDGsに取り組む小・中・高校の活動を社会に発信するためのWEBサイトを制作。未来の担い手としての意識を育むことを目指しました。

「TEAM EXPO 2025」プログラム・共創チャレンジとは

「TEAM EXPO 2025」プログラムは、企業・自治体などが主体となり、理想の未来社会を共に創ることを目指す参加型の公式プログラムです。その内の1つの「共創チャレンジ」とは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現、またはSDGs達成への貢献を目標とした具体的な活動を登録するしくみのこと。「WAVEでつむぐSDGsの芽」も、登録申請を経て承認された活動です。

東洋経済ACADEMIC/INNOVATIVE

2018年に発刊した「東洋経済ACADEMIC SDGsに取り組む大学特集」第1弾以降、継続してSDGs関連のムック本を企画・編集・制作してきました。
ムック本では、これまで「大学が取り組む大阪・関西万博×SDGs」と題した特集や、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会からのメッセージの紹介など、SDGsを軸に、大阪・関西万博に関する情報も紹介しています。
「真に価値のあるSDGsとは何か」を追究しながら、社会へのメッセージを発信し続けています。

Interview

歴史的なイベントに貢献できる喜び
企画室プランナー

活動のたびに、ボランティア仲間のモチベーションの高さやコミュニケーション力に驚かされます。これは、WAVE作成のマニュアル動画を通して、全てのボランティアが万博の意義と自身の役割を深く理解し、習得できた成果だと感じます。

持続可能な未来を万博から
企画室プランナー

世界中の人が集まる万博に「パビリオンのプロデュース」という形で携わったことは、かけがえのない経験になりました。私は、SDGsを学ぶクイズや、SDGs視点で見る会場マップの企画を担当。楽しそうに参加する子どもたちの様子に、達成感を覚えました。コンテンツを通じてSDGsの大切さが子どもたちに伝わることで、持続可能な未来に少しでも貢献できていればうれしく思います。

AIが織りなす心の体験
企画室プランナー

平日午後にも関わらず大盛況で、WAVEのブースは来訪者が途切れることはありませんでした。AIが人間の心を測定して何らかの指標を与えるという試みに、体験された方々は興味津々でした。目に見える形で表現された心の状態を手がかりに自分を見つめ直す人、48種ものキャラクターとの出会いを楽しむ人……。皆さんの興味深い体験に立ち会えたことをうれしく思います。

誰ひとり取り残さない展示を実現できた
企画室プランナー

WAVEの展示会場に入るまで実感が湧いていなかったのですが、片言の英語と満面の笑顔で来訪者を案内をしたり、遠足で来た小学生の波にのまれたりするうちに、国境・年代を越えて楽しめる良い展示になったと実感し、感無量でした。業務の特性上、制作物に対するリアクションをリアルタイムで受け取る経験は貴重です。イベント運営等のノウハウに加え、WAVEが世界に通用するという大きな自信を得ました。大袈裟ですかね。

期待に応える
企画室プランナー

WAVEに何が求められているのか―サステナドームのコンテンツ企画を担当するにあたり、何度も繰り返し考えた8カ月間でした。アイデアを形にするだけでなく、全体統括の代理店や万博協会、各パビリオンの担当者など、関わる全ての人々の状況を理解した上で、開幕に間に合わせるため進行管理を徹底。現地での納品後、万博協会の方が実際に体験し、「すごい!」と率直な感想を口にされた瞬間、本当にほっとしたことを覚えています。

万博プロジェクトを支える裏方として
企画室プランナー

私は万博出展にあたり、主に裏方業務を担当しました。「当日の結果が全て」というのがイベント運営の厳しさ。社内総力をあげたプロジェクトだからこそ、強い責任感を持ち、特に現場対応にはこだわりました。スタッフからのフィードバックや、システムのバグはリアルタイムに共有・修正し、即座に反映できる体制を構築しました。結果、大きなトラブルなく終えられたことが、裏方として何よりの喜びでした。

「未来体験」が「笑顔」を生む場に立ち会って
企画室プランナー

「ほんまに未来みたいやなあ」。展示ブースで聞いた体験者の声の中で、一番印象的な言葉です。非接触の操作システムやホログラム装置を丁寧にご案内したことが、ポジティブな体験につながったと感じています。日頃は、エンドユーザーの反応を直接うかがう機会はそう多くありません。体験者の幸せなひとときに立ち会ったことは、今後のものづくりのモチベーションになりました。

命を吹き込む3DCG制作達成感と自信につながった
制作室デザイナー

WAVE MENTAL NAVIでの3DCG制作は、キャラクターの魅力を引き出すため試行錯誤の連続でしたが、一体ずつ愛情を込めて命を吹き込む楽しい仕事でした。完成したキャラクターが多くの方の目に触れ、ポジティブな感想を直接いただけた時は、とてもうれしかったです。3D化を乗り越え、万博でやり遂げた達成感は、今後のクリエイティブな挑戦への大きな自信となりました。

老若男女に企画に触れてもらい気づいたこと
企画室プランナー

ヘルスケアパビリオンでの展示企画と、会場内の周遊バスのバス停デジタルサイネージのデザインを担当しました。当初は本当に来場者の方に体験いただけるか不安でしたが、予想をはるかに超えた人出で、これまでの努力が報われた気がしました。一方で、想定外の挙動で期間中に調整が必要になった点もあり、体験者に寄り添って設計することの大切さを改めて実感しました。

唯一無二の経験!万博参加で得た成長と喜び
IT制作室

万博に関係者として参加できる機会は滅多にないと思い、プロジェクトに参加しました。普段の業務では扱わない技術を用いるため、開発は手探りで進めることになり、新技術に挑戦する楽しさを感じながらも開発期間中は常に不安との戦いでした。出展当日の盛況ぶりや、体験を楽しんでいる来場者の様子を見て、約1年にわたる準備が報われたと感じ、とてもうれしかったです!

楽しみながら表現の幅を広げられた
制作室デザイナー

3DCGの制作や会場・衣装、画面のデザインを担当。冊子やWebサイト制作といった普段の仕事とはまた違った視点で、複合的に見せ方や使いやすさを考えながら制作を進めました。特に、キャラクターは48体をイチから作ったので思い入れもあり、会場スタッフをした際に「かわいい!」「(診断した方と)雰囲気が似てる」などの感想を聞けてうれしかったです。

制作を通して得た学び
制作室デザイナー

サステナドームのコンテンツや内装デザインを担当。メインターゲットである小中学生を意識しながら、楽しんでもらえるよう工夫を重ねて制作に取り組みました。自分がつくったものが誰かに届き、心に残る―。そんな「つながり」の大切さを改めて実感できました。また、多くの人とチームとして制作を進める中で、支え合いながら取り組むことの大切さも学びました。